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湯豆腐のレンゲを落としそうなほどに衝撃。
目の前の板さんの美しさ。
お寿司を握る指の長さ、動きの滑らかさ。
何て素敵な人なんだろう。
彼の握る甘エビは、彼の指と見分けがつかないほどに透き通っていた。
帰りに彼を待っていると、ねこちゃんにスリスリされたよ。
彼はとても勉強熱心で、メモばかりしてる。
こないだもメモ帳持って行ったら半分くれたよ。
一緒にいろんなお店に行っては、ジーっと観察しすぎちゃう。

イカの白さ、ネギの青、ショウガの黄色、どれも太陽のおかげだと
たまには宗教めいたことも言ってみる。
桜の木の下に立たせて、その姿をツマミに飲みたいなーと妄想する。
トンネルに吸い込まれそうな瞳の奥に、何が映っているんだろう。
私?それとも夢?
デザートを食べて、少年っぽく微笑む顔にまぶしささえ感じる。
きっと男の天使がいたらこんなんだろうなぁ。
お皿に映る彼の顔を見て眩暈がしそうになる。

これは恋。

家のソファで猫をなでながら、グルグル言うのを不思議がり、小首を傾げる。
美しい風景。
パスタを茹でる手が思わず止まってしまう。
何て愛おしい人だろう。私のラマンよ。

うっとり見とれていると、なぜか不安そうな顔で…「お散歩?」


何ていい声。
電話の金属音と混ざると、ハスキーに心に響いてくる。
電話のコードをクルクル、メモにグルグル何度も書いてしまうほどに。
こないだ家でお鍋パーティした時も、出汁から熱心に作って。
その美しいお箸のさばきかたに、ウットリと目を細める。
美しい人。
そのお箸の先に踊るお肉、野菜を見ていると、繊細なワルツさえ思い浮かぶ。
魅惑のシンフォニー。


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